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重心角 |
ゴルフクラブの重心角とは、下の写真のように、ゴルフクラブのシャフト部分を机の上などにおいた時に、
フェース面と垂線とのなす角度のことです。

重心角は、球の捕まりを大きく左右する数値です。
ゴルフのダウンスイングからフォロースルーにかけて、ヘッドはオープンな状態からクローズな状態に
ターンしていきます。シャフトを中心軸にして、ヘッドが反時計回りにターンしていくということです。
ハーフウェイダウンからインパクトにかけて、フェースは約90°ターンする必要があります。
重心角が大きければ、ヘッドには左にターンしようとする力が強く働きます。
重心角が10°のクラブと重心角が40°のクラブがあったとします。
重心角が10°のクラブは10°分はヘッドが勝手にターンしてくれます。
残りの80°をプレイヤーが自力でターンさせないといけません。
重心角が40°のクラブは40°分はヘッドが勝手にターンしてくれます。
プレイヤーが自力でターンさせないといけない角度は残りの50°で済みます。
従いまして、重心角が大きいほど球の捕まりが良く、重心角が小さいほど球の捕まりが悪くなります。
| 重心角を測定するには、 「重心角測定器」と呼ばれる 右の写真のような機械を使います。 上記のような写真をデジカメで撮影し、 垂直面との角度を測る方法もあります。 | ![]() |
市販ゴルフクラブの重心角の平均値は、以下の通りです。
| 一般的に、ショートアイアンは引っかけ易く、 ロングアイアンはスライスし易いです。 その理由は重心角にあります。 右の写真のように、ショートアイアンは重心角が大きく、 ロングアイアンは重心角が小さくなっています。 重心角が大きいショートアイアンは、球の捕まりが 良いため、引っかけ易く、重心角が小さいロングアイアンは、 球の捕まりが悪いため、スライスし易いのです。 「ロングアイアンは難しい」とよく言われます。 ほとんどの人は、その理由は「ロフト角が小さいから」だと 考えていると思いますが、それだけではないのです。 重心角が小さいことも、ロングアイアンが難しいことの 大きな理由です。 | ![]() |
重心角は、球の捕まりを左右する数値です。アイアンの球の捕まりを左右する数値には、
重心角の他にも、フェースプログレッションと重心距離があります。
フェースプログレッションの数値自体は球の捕まりに与える影響は微小ですが、フェースプログレッションと
重心角の間には相関関係があり、フェースプログレッションが小さいほど、重心角は大きくなります。
重心角と重心距離は、球の捕まりに大きな影響を及ぼします。
重心角と重心距離の2つの数値の組み合わせにより、アイアンの球の捕まり具合を、
以下のように4タイプに分類できます。

Type1は、重心角が大きく、重心距離が短いため、極めて球の捕まりが良く、
フッカーが持つと大変なことになりますが、スライサーには恩恵をもたらすことでしょう。
Type2は、重心角が大きく、重心距離が長いため、球の捕まり具合は平均的です。
重心距離が長いということは、ヘッドが大きめだということですから、スイートエリアも大きめで、
初中級者にとって優しいタイプであると言えます。
ただし、あまりにも重心距離が長いと、球の捕まりが悪くなり、スライスを誘発する場合があります。
Type3は、重心角が小さく、重心距離が短いため、球の捕まり具合は平均的です。
重心距離が短いということは、ヘッドが小さめだということですから、スイートエリアも小さめです。
小さなスイートエリアでも正確に打つ技術があり、ラフからの打ち易さなども考慮した、
中上級者向けであると言えます。
Type4は、重心角が小さく、重心距離が長いため、極めて球の捕まりが悪く、
スライサーが持つと大変なことになりますが、フッカーには恩恵をもたらすことでしょう。
市場に出回っているものとしては、Type2とType3のものが多いです。
Type1とType4は、ある意味、特殊なアイアンなので、モデルの選択肢は狭まります。
アイアンのヘッド形状には、大きく別けて、マッスルバック、キャビティーバック、ポケット構造、中空構造、
の4種類があります。ヘッド形状と重心角には、下表のように、関連性があります。
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マッスルバックとキャビティーバックは、重心角が小さい傾向があります。
(マッスルバックの重心角がキャビティーバックの重心角よりも更に小さいのは、
マッスルバックの方がフェースプログレッションが大きい傾向にあるためです。)
ポケット構造は重量がより後方に配分されるため、重心角が大きい傾向にあります。
中空構造の場合には、更に重量を後方に配分できるため、重心角が最大になります。
重心角の大きいポケット構造や中空構造のアイアンは球の捕まりが良くなります。
ウッドの球の捕まりを左右する数値は、重心角の他に、ライ角、フェースプログレッション、
重心距離、フェース角、と全部で5つありますが、球の捕まりを特に大きく左右するのは、
重心角、重心距離、フェース角の3つです。
5つの数値に関して、クラブの種類ごとの平均値を見てみましょう。
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重心角の平均値は、ドライバーとフェアウェイウッドでほぼ同じぐらいです。
ドライバーもフェアウェイウッドも似たような形をしているので、同じような数値になるんですね。
大きく異なるのは重心距離です。ドライバーのヘッドの体積は、最近は460ccぐらいあるので、
重心距離の平均値が40mmと、非常に長くなっています。
重心距離が長いということは、球の捕まりが悪いということです。
ゴルフクラブメーカーは、ドライバーの球の捕まりを少しでも良くしたいために、
全体的にライ角をかなりアップライトに設計していることが、この表から読み取れます。
これに対し、フェアウェイウッドのヘッドの体積の平均は173ccで、ドライバーに比べるとはるかに小さいです。
一昔前と比べても、そんなに大きくなっていません。ヘッドが小さいため、重心距離の平均値も33mmと、
非常に短くなっています。つまり、球の捕まりが良いということです。そのため、ゴルフクラブメーカーは、
フェアウェイウッドのフェース角を若干スライス気味に設定したり、ライ角もドライバーよりはフラットにして、
球の捕まりが良くなりすぎないように工夫していることが判ります。
ドライバーとフェアウェイウッドのヘッドを選ぶ際には、それぞれの特性があまりかけ離れないようにするのが
お勧めです。つまり、ただでさえ球の捕まりが悪いドライバーの中でも、最高に捕まりの悪いタイプの
ドライバーと、ただでさえ球の捕まりが良いフェアウェイウッドの中でも、最高に捕まりの良いタイプの
フェアウェイウッドを組み合わせてしまったら、それは最悪の組み合わせだということです。
ティーショットは右に、フェアウェイウッドショットは左にと、コースを右往左往することになってしまいます。
こういった組み合わせは、練習場でも悪影響があります。クラブによって、ボールが右に曲がったり、
左に曲がったりすると、一体全体、自分のスイングをどう変えればよいのか、混乱してしまいます。
個人的には、全体的に球の捕まりが悪すぎるドライバーの中では比較的球の捕まりの良いドライバーと、
全体的に球の捕まりの良すぎるフェアウェイウッドの中では比較的捕まりの悪いフェアウェイウッドを
組み合わせるぐらいが、ちょうど良いのではないかと思っています。
重心角は、球の捕まりに大きな影響を与えます。
ドライバーはフェアウェイウッドよりも重心角が大きめのものを選び、
フェアウェイウッドはドライバーよりも重心角が小さめのものを選ぶのが、
バランスの良い組み合わせです。
重心角は、球の捕まりを左右する数値です。しかし球の捕まりを左右する数値は重心角だけではなく、
重心角、重心距離、フェース角、ライ角、フェースプログレッション、ヘッド重量と全部で6つあります。
ヘッドの球の捕まりを総合的に判断するには、ぜひ捕まり指数のページをご一読ください。
数値を測ってみませんか?
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アイアンとウッドのマッチングもグラフで一目瞭然です。
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