| ホーム > ゴルフクラブの選び方 > フェースプログレッション(FP値) | ![]() |
フェースプログレッション(FP値) |
| フェースプログレッション(FP値)とは、右の写真のように、 シャフトの中心線とリーディングエッジとの間の距離です。 アイアンの「グースネック」と「ストレートネック」は、 このフェースプログレッションの値で決まります。 フェースプログレッションが小さければ(マイナス値の こともあります)、そのアイアンはグースネックであり、 フェースプログレッションが大きければ、そのアイアンは ストレートネックです。 グースネックのアイアンは重心角が大きい傾向にあり、 ストレートネックのアイアンは重心角が小さい傾向に あります。 このため、グースネックのアイアンは、一般的に球の 捕まりが良くなり、ストレートネックのアイアンは、 一般的に球の捕まりが悪くなります。 また、グースネックのアイアンは、ストレートネックの アイアンに比べて、リーディングエッジが何mmか後ろに あるため、インパクトの瞬間がほんの一瞬だけ遅くなり、 その間にフェースはほんの少しだけターンするので、 その分ほんの少しだけ、球の捕まりが良くなります。 | ![]() |
同じことがウッドやユーティリティーの場合にも言えます。
フェースプログレッションが小さいクラブは、フェースプログレッションが大きいクラブに比べて、
フェース面が何mmか後ろにあるため、インパクトの瞬間がほんの一瞬だけ遅くなり、
その間にフェースがほんの少しだけターンするので、その分ほんの少しだけ、球の捕まりが良くなります。
| フェースプログレッションを測定するには、 「ヘッドスペック測定器」と呼ばれる 右の写真のような専用の計測機を用います。 | ![]() |
市販ゴルフクラブのフェースプログレッションの平均値は、以下の通りです。
フェースプログレッションは、球の捕まりを左右する数値です。
アイアンの球の捕まりを左右する数値は、フェースプログレッションの他にも重心角と重心距離があります。
アイアンのフェースプログレッションは、重心角と密接な関係を持っています。
フェースプログレッションが小さいグースネックのアイアンは、重心角が大きくなります。
フェースプログレッションが大きいストレートネックのアイアンは、重心角が小さくなります。
従いまして、フェースプログレッションと重心距離の2つの数値の組み合わせにより、
アイアンの球の捕まり具合を、以下のように4タイプに分類できます。

Type1は、グースネックで、重心距離が短いため、極めて球の捕まりが良く、
フッカーが持つと大変なことになりますが、スライサーには恩恵をもたらすことでしょう。
Type2は、グースネックで、重心距離が長いため、球の捕まり具合は平均的です。
重心距離が長いということは、ヘッドが大きめだということですから、スイートエリアも大きめで、
初中級者にとって優しいタイプであると言えます。
ただし、あまりにも重心距離が長いと、球の捕まりが悪くなり、スライスを誘発する場合があります。
Type3は、ストレートネックで、重心距離が短いため、球の捕まり具合は平均的です。
重心距離が短いということは、ヘッドが小さいということですから、スイートエリアも小さめです。
小さなスイートエリアでも正確に打つ技術があり、ラフからの打ち易さなども考慮した、
中上級者向けであると言えます。
Type4は、ストレートネックで、重心距離が長いため、極めて球の捕まりが悪く、
スライサーが持つと大変なことになりますが、フッカーには恩恵をもたらすことでしょう。
市場に出回っているものとしては、Type2とType3のものが多いです。
Type1とType4は、ある意味、特殊なアイアンなので、モデルの選択肢は狭まります。
アイアンのヘッド形状は、大きく別けて、マッスルバック、キャビティーバック、ポケット構造、中空構造、
の4種類があります。ヘッド形状ごとのフェースプログレッションの平均値は下表のようになります。
|
マッスルバックは、その形態上、ヘッドを大きくするとヘッドが重くなり過ぎてしまいます。
そのため、マッスルバックのヘッドは必然的に小さくなり、重心距離が短くなります。
重心距離が短いので、球の捕まりが良くなりますが、球が捕まり過ぎないように
フェースプログレッションは大きめに設定されることが多いです。
マッスルバックを使うようなプレイヤーは、アイアンで球が捕まり過ぎることを嫌がる傾向にあります。
ポケット構造や中空構造のアイアンは、アベレージゴルファーをターゲットにしているケースが多いので、
ヘッドが大きいものが多いです。そのため、全体的に重心距離が長くなり、そのままでは球の捕まりが
悪くなってしまいます。ポケット構造や中空構造のアイアンでは、フェースプログレッションを小さく、
かつ重心角を大きくして、球の捕まりの悪さを補っている傾向にあります。
キャビティーバックのアイアンは最も広く普及していて、アベレージゴルファー向けのものから、
プロや上級者向けのものまで幅広くあるので、フェースプログレッションと重心角の値は中間的です。
フェースプログレッションフロー設計とは、アイアンの番手ごとに、フェースプログレッションの数値を、
規則的に変化させるという設計手法です。設計者の意図は、以下のようなロジックで説明できます。
| |||||||||||||||||
これはとても良いアイディアだと思います。
フェースプログレッションフロー設計を持つアイアンは増えているようです。
残念ながら、当サイトでは5番アイアンのデータしか掲載していないため、そのアイアンが、
フェースプログレッションフロー設計なのかどうかは判らないのですが、
各メーカーのウェブサイトなどでご確認頂ければと思います。
フェースプログレッションは、球の捕まりに影響しますが、その影響はほんのわずかです。
仮に、フェースプログレッションが15mmのものと、フェースプログレッションが25mmのもので、
2本のドライバーがあったとします。この2本のドライバーのインパクトのタイミングは10mm分だけズレます。
15mmのものの方が、ほんの少しだけ、インパクトのタイミングが遅くなるわけです。
ダウンスイングの間、クラブフェースはオープンな状態からクローズな状態にわずかずつターンしています。
計算上、フェースプログレッションが15mmのドライバーは、フェースプログレッションが25mmの
ドライバーよりも、フェースの向きが0.5度多くターンした状態でインパクトを迎えることになります。
つまり、フェースプログレッションが15mmのドライバーの方が、わずかに球の捕まりが良くなるわけです。
しかし、0.5度と言うのは、230ヤードのキャリーで、横に2ヤードずれるぐらいの角度です。
従いまして、フェースプログレッションがちょっとだけ小さいウッドを使ったからといって、
右OBになる打球がフェアウェイに戻ってきたりはしません。
球の捕まりを改善するために、ウッドのフェースプログレッションを小さくするのであれば、
後述する「オフセットドライバー」のように、がつんと小さくする必要があります。
ユーティリティーの場合には、フェアウェイウッドのようにフェースプログレッションが大きいものと、
グースネックになっていてフェースプログレッションが小さいものとがあります。
全般的に、後者のグースネックタイプの方が、球の捕まりは良いでしょう。
理由は、グースネックタイプの方が重心角が大きくなり易いからです。
結論として、フェースプログレッションの数値自体は、球の捕まりにわずかしか影響を与えませんので、
ウッド・ユーティリティー選びの際には、さほど重要視する必要はないと思います。
ただし、フェースプログレッションと重心角は密接な関係を持っていますので、結果的にですが、
フェースプログレッションが小さい≒重心角が大きい=球の捕まりが良い、という公式は成り立ちます。
フェースプログレッションは、球の捕まりを左右する数値です。
しかし球の捕まりを左右する数値はフェースプログレッションだけではなく、
重心角、重心距離、フェース角、ライ角、フェースプログレッション、ヘッド重量と全部で6つあります。
ヘッドの球の捕まりを総合的に判断するには、ぜひ捕まり指数のページをご一読ください。
数値を測ってみませんか?
長さ、総重量、振動数、バランス、リアルロフト、ライ角、重心角、フェースプログレッション、フェース角、
アイアンとウッドのマッチングもグラフで一目瞭然です。
フェースプログレッション
