ロフト角(リアルロフト)

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ゴルフクラブのロフト角(リアルロフト)とは

ゴルフクラブのロフト角とは、ゴルフクラブの長さとともに、飛距離を決定する数値の一つです。一般的に、ロフト角の数値が小さいほど、ボールを遠くまで飛ばすことができます。

ただし、ヘッドスピードが遅いプレイヤーの場合には、ドライバー、スプーン、ロングアイアンなどでは、ロフト角の数値がある程度大きい方が、ボールを遠くまで飛ばせることもあります。

また、ロフト角はボールの高さを決定する数値でもあります。ロフト角の数値が大きいほどボールは高く上がります。

ゴルフクラブのロフト角とは、図のように、シャフトの中心線を含む垂直平面とフェース平面のなす角度です。このように、シャフトの中心線を含む垂直平面を基準にして計測したロフト角がリアルロフトです。通常、単に「ロフト角」という場合には、「リアルロフト」のことを指します。

ロフト角とは

                    
                    
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リアルロフトの測定方法

リアルロフトを正確に測定するには、「ヘッドスペック測定機」と呼ばれる写真のような専用の測定機を用います。ゴルフショップやゴルフ工房に置いてあります。機会があれば、一度全てのクラブのリアルロフトを測ってもらうと良いでしょう。

  

ヘッドスペック測定機

表示ロフトとは

ドライバーやフェアウェイウッドの多くは、ソールの裏などに「9.5」、「10.5」、「15」などの数字が
書かれています。この数字のことを「表示ロフト」と呼びます。「表示ロフト」=「リアルロフト」ではないのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のリアルロフトは必ずしも表示ロフトと等しくはありません。ソールに「10.5」と書かれているのに、実際のリアルロフトを測定してみると12度だったりします。

                    
                    
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これは、メーカーの製造誤差によるものか、メーカーが意図的にやっているものか、あるいはその両方です。精度の高い工場で作られたヘッドであっても、ロフト角には±1度の製造誤差があります。リアルロフトが表示ロフトに比べて、1度よりも大きい場合には、メーカーが意図的にやっていると思います。あるメーカーの方から聞いた話では、表示ロフトが11度以上のドライバーはあまり売れないのだそうです。なので、12度とは書かずに10.5度と書くんですね。

リアルロフトは、表示ロフトよりも大きい場合も、小さい場合も、どちらもあります。しかしながら、リアルロフトの平均値(下表)を取ってみると、全体的な傾向としては、リアルロフトは表示ロフトよりも大きいことが多いようです。

リアルロフトと表示ロフト

   

  

                    
                    
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市販ゴルフクラブのリアルロフトの平均値

市販ゴルフクラブのリアルロフトの平均値は、以下の通りです。

  • 2010年~2012年に市販された主なドライバー271モデルの平均値・・・10.4度
  • 2007年~2009年に市販された主な3番ウッド83モデルの平均値・・・15.3度
  • 2007年~2009年に市販された主なユーティリティー56モデルの平均値・・・20.9度
  • 2010年~2012年に市販された主な5番アイアン251モデルの平均値・・・24.7度

リアルロフトの選び方

ドライバーのリアルロフトの選び方

ご自分に合ったロフト角を

ドライバーは、なるべく遠くまでボールを飛ばしたいクラブです。最大飛距離を得るためには、ご自分に合ったリアルロフトのドライバーを選ぶことが重要です。ご自分に合ったリアルロフトは、ヘッドスピードと打ち方によって決まります。

ヘッドスピードが速いプレイヤーは、リアルロフトが小さいドライバーが適し、ヘッドスピードが遅いプレイヤーは、リアルロフトが大きいドライバーが適しています。打ち方による影響としては、レベルブローでボールを捕らえるタイプの方は、やや大きめのリアルロフトが適し、アッパーブロー気味にボールを捕らえるタイプの方は、やや小さめのリアルロフトが適します。

ロフト角何度が一番飛ぶのか?

ヘッドスピードとドライバーのロフト角と飛距離の関係についての面白い調査結果(下表)があります。これは+2.5度のアッパーブロー(アマチュアの平均)で打った場合の数値です。

ロフト角と飛距離

                    
                    
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ヘッドスピードが速いゴルファーと遅いゴルファー

この数字をみると、リアルロフト選びはヘッドスピードが遅いプレイヤーほど重要であることが判ります。

上の表の飛距離はキャリーの飛距離ですので、実際にはにランが加わります。低い球の方がランが出ますから、ヘッドスピードが49m/sのプレイヤーにとっては、リアルロフトの数字が7度でも8度でも9度でも大して変わらないということが判ります。

しかしながら、これがヘッドスピードが27m/sのプレイヤーの場合、リアルロフトが19度のドライバーを使うと、リアルロフトが11度のドライバーを使うよりも16ヤードも遠くまでキャリーすることができるのです。ヘッドスピードの遅い女性プレイヤーなどは、なるべく大きいロフト角のドライバーを使うと良いでしょう。

ドライバーのリアルロフトが合っていないことの弊害

もし、本来ご自分に適しているリアルロフトよりも、リアルロフトがが極端に小さいドライバーを使った場合、ボールが十分に上がらず、キャリーが不足してしまい、結果的に飛距離をロスすることになります。

飛距離のロスよりも、さらに大きな弊害は、ボールを無理に上げようとして、スイングを崩してしまうことです。リアルロフトの小さなドライバーで無理にボールを上げようとすると、フェースが開いてしまい、往々にして、大きなスライスボールの原因となります。

反対に、ご自分に適しているリアルロフトよりも、リアルロフトが極端に大きいドライバーを使った場合、ボールが高く上がりすぎてしまい、結果的に飛距離をロスすることになります。俗に言う「球が吹け上がる」という現象です。

フェアウェイウッドのリアルロフトの選び方

スプーンのリアルロフト

スプーン(3番ウッド)のリアルロフトの選び方はドライバーのリアルロフトの選び方と似ています。ほとんどのアマチュアプレイヤーの場合、スプーンはフェアウェイ上からなるべく遠くまでボールを飛ばしたいクラブです。最大飛距離を得るためには、ご自分に合ったリアルロフトのスプーンを選ぶすることが重要です。

ご自分に合ったスプーンのロフト角を

ご自分に合ったスプーンのリアルロフトは、ヘッドスピードと打ち方によって決まります。

                    
                    
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ヘッドスピードが速いプレイヤーは、リアルロフトの数値が小さいスプーンが適し、ヘッドスピードが遅いプレイヤーは、リアルロフトの数値が大きいスプーンが適しています。私の個人的な見解としては、ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいであれば、15度~17度ぐらいのリアルロフトが適しているのではないかと思います。スプーンの代わりにバフィ(4番ウッド)を選ぶ方が良い場合もあるでしょう。

打ち方による影響としては、アイアンを打つ時のようにややダウンブロー気味にボールを捕らえるタイプの方は、やや大きめのリアルロフトが適し、スイングの最下点でボールをはらうようにして捕らえるタイプの方は、やや小さめのリアルロフトが適します。

ショートウッド

最近は、3番ウッド、4番ウッド、5番ウッド以外にも、7番ウッド、9番ウッドなどをキャディバックに入れている方も多いかもしれません。これらのフェアウェイウッドのリアルロフトは3度~4度刻みで揃えると良いでしょう。また、長さは3番ウッドまたは4番ウッドを基準にして、0.5~1.0インチ刻みで揃えると良いでしょう。

これにより、10~15ヤード刻みで距離を打ち分けられます。平均的なヘッドスピードの方であれば、「ロフト1度につき2~3ヤード」、「長さ0.5インチにつき2~3ヤード」と覚えておけば良いでしょう。

ユーティリティーのリアルロフトの選び方

ユーティリティーのリアルロフトの選び方のポイントは、一番短いフェアウェイウッドの飛距離と一番長いアイアンの飛距離の差を、いかにして規則正しく埋めていくかです。「ロフト1度につき2~3ヤード」、「長さ0.5インチにつき2~3ヤード」の2つの法則に基づいて、適切なリアルロフト、適切な長さのユーティリティーを選ぶのが良いでしょう。

アイアンのリアルロフトの選び方

行き過ぎたストロングロフト化

飛距離を正確に打ち分けたいアイアンにおいて、リアルロフトの設定は非常に重要です。しかしながら、ゴルフクラブメーカーの近年のアイアンのロフト角設定は、極端なストロングロフトになっているものが多く、少々首をかしげたくなります。古典的なアイアンのロフト角の設定は、番手ごとに4度刻みで、下表のような感じでした。

アイアンロフト角(クラシック)

それが、近年の極端にストロングロフトのモデルは下表のようになっているのです。

アイアンロフト角(ストロング)

ピッチングウェッジのロフト角が40度というのは、つまり8番アイアンのソールに「P」という文字を刻印しているのと同じようなものです。

ピッチングウェッジが飛び過ぎ

ピッチングウェッジのロフト角が40度だと、ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいのプレイヤーの場合、ピッチングウェッジのキャリーで120ヤードぐらい飛んでしまいます。

120ヤード以内を全てコントロールショットするとしたら、ゴルフが難しくなってしまいますので、結果的にフルショットで110ヤードと100ヤードを打つためのウェッジを2本追加購入する羽目になるかもしれません。だとしたら、最初からノーマルな(ストロングロフトではない)アイアンセットを購入する方が、コストパフォーマンス的にも優れているように思います。

4本のアイアンセット?

非力なプレイヤーの場合、25度以下のアイアンは持っていても意味がありませんので、20度の4番アイアン、22度の5番アイアン、25度の6番アイアンの3本は、キャディバッグから抜いてしまいましょう。すると結局、残りは7番~PW の4本です。これでは一体何のために、このアイアンセットを買ったのか、判らなくなってしまいますね。ゴルフクラブメーカーがこれ以上ストロングロフト化を進めないことを祈るばかりです。

アイアンのリアルロフトの調整

飛距離を正確に打ち分けたいアイアンにおいて、番手間で、3度刻みなり、4度刻みなり、5度刻みなり、いずれにせよリアルロフトの数値が、正確にフローしていることが、非常に重要です。しかしながら、市販のゴルフクラブは、必ずしもリアルロフトの数値が正確にフローしているとは限りません。

公差が±1°

ゴルフクラブメーカーのロフト角(およびライ角)の公差(これぐらいならズレていても許してね、という誤差)は、精度の高い工場であっても±1度ぐらいなのです。つまり隣り合った番手の2本のアイアンの、設計上のロフト差が3度だったとしても、製造誤差によって、実際のロフト差は1度になっていてもおかしくないですし、同様に、設計上のロフト差が5度だったとしても、実際のロフト差は7度になっていてもおかしくないということです。

隣り合った番手の2本のアイアンの、設計上の飛距離の差が10ヤードだったものが、実際には5ヤードになってしまったり、15ヤードになってしまったりするのです。

残念ながら、運悪く、こういうアイアンに当たってしまう可能性は、少なからずあります。究極に運が悪ければ、6本セットのアイアンセットを買ったのに、3種類の距離しか打ち分けられない、ということもあるかもしれません。

軟鉄アイアンの勧め

もし、運悪く、そういうアイアンに当たってしまったとしても、購入したアイアンのヘッドの主素材が「軟鉄」という素材であれば、救われます。「軟鉄」は比較的軟らかい金属なので、ロフト角を調整することができるのです。軟鉄素材のヘッドの製造技術が向上したため、最近は市販のアイアンの3割ぐらいが、軟鉄製のアイアンです。

もし、購入したアイアンのヘッドの主素材が、「17-4ステンレス」、「SUS630ステンレス」、「チタン」、「マレージング鋼」、「クロムモリブデン鋼」などの素材であれば、残念ですが、あきらめてください。これらの素材は硬い金属なので、ロフト角の調整はできません。

従いまして、アイアンを購入する際には、ヘッドの主素材が「軟鉄」であることをご確認するようお勧めします。そして、購入したら、ロフト角(およびライ角)を調整して使用することをお勧めします。

  

実際のゴルフクラブの数値

実際のゴルフクラブの数値を数値ページでご参照ください。

          

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